強制的に借金できなくする「貸付自粛制度」とは?
この記事のテーマ:
借金中毒を強制的に阻止する仕組みがある
それが「貸付自粛制度」強制的にお金を借りられないようにできる制度なんだ
ギャンブル依存症などで、すぐに借金してしまう人向けの制度
ぜひ活用してほしい!
今回のブログでは、日本中のほぼ全ての金融機関から、強制的にお金を借りられなくできる「貸付自粛制度」を紹介します!
しつもーん:それって誰得なの?だってみんなお金借りたいじゃん
主にギャンブル依存症の人向けだね
ギャンブルにハマってしまった人は、自分でやめようと思っても、なかなかやめられない
借金してまでもパチンコ、競馬などのギャンブルにつぎ込んでしまうんだ
私の友達にもいたなぁギャンブルってなかなかやめられないんだよね
一旦ギャンブル中毒になっちゃうと、本人の意思や努力だけではやめられないんだよね
そういう人向けに、強制的に借金ができなくすることができるのが、貸付自粛制度なんだ
貸付自粛制度の仕組み
どういう仕組みか見ていこう
日本のほぼ全ての金融機関は、信用情報機関というものに加盟している
・CIC
・JICC
・全国銀行個人信用情報センター
この3つのいずれかには必ず加盟しているんだ
金融機関の貸付審査の際には、必ず信用情報機関に問い合わせて、現在の借金の額や、ブラック入りしていないかなどをチェックする
貸付自粛制度を利用すると、この3つの信用情報機関に、その情報が記録される
すると、ローン会社や銀行がお金を貸す前の審査の段階で、信用情報機関に問い合わせたときに、「貸付自粛制度」の記録が残っていたら、お金を貸さないという決まりになっている
なるほどー言ってみれば自主的なブラックリスト入りみたいなもん?
そういう感じだね
ただし、普通にブラック入りしたら、お金を貸す金融機関はある
しかし貸付自粛制度の場合は、絶対に貸してくれない
ある意味最強のブラックリストとも言える
最強のブラック!漆黒の闇!
貸付自粛制度は登録から5年間有効
貸付自粛制度は、登録から5年間は有効
これも通常のブラックリスト入りと同じ条件だね
ただし、登録から3ヶ月が経過したら、本人から申し出があった場合は、貸付自粛を取りやめることもできる
えーだったら意味なくない?だって借りたくなったら、貸付自粛制度をやめて、審査に申し込めるんでしょ
まあそうだね
でもさ、貸付自粛制度を撤回するのには、手続きの時間がかかる
すぐには解除されないんだ
そういう一手間があるだけでも、ギャンブル依存症の人が我に返るかもしれないしね
なるほどねー消費者金融カードローンとか、申し込んだらすぐに審査が降りて、その日のうちに借りられるようになっちゃうもんね
早いところは1時間後には借入できちゃうね
自粛制度の取りやめに時間や手間がかかるなら、借金の抑止力にはなるかもね
貸付自粛制度の例外で借金できてしまうところ
ちなみにさっき「ほとんどの金融機関から借りられなくなる」って言ってたけど、例外もあるの?
信用情報機関に加盟していないところからは、借金できてしまう
例えば、
・バンドルカードなど信用情報機関に加盟していないところ
・知人
・ヤミ金
こういうところからは借金できてしまう
最近は従来型のヤミ金に加えて、新型ヤミ金なども登場しているから、そういうところからは借入できちゃう
完璧に借金を防げる仕組みではないってことは知っておいた方がいいね
すでに利用中のクレカやカードローンも利用できる可能性あり
もう一つ注意点として、すでに契約しているカードローンなどはそのまま使えちゃう可能性がある
貸付自粛制度を利用したあとは、新規の審査は申し込んでも落ちちゃう
でも、貸付自粛制度を利用する前に契約していたカードローンやクレジットカードは、そのまま使えちゃう可能性があるんだ
専門用語を使うと、貸付自粛制度を利用する前に契約していた「極度方式基本契約」は貸せちゃうかもなんだ
カードローンとか、クレカのショッピング枠やキャッシング枠のように、審査申し込みの時に限度額が設定されるタイプ
その限度額以内なら、自由に借りられるもの
こういうタイプのやつでも、もちろん新規の申し込みは落ちちゃう
でも貸付自粛以前から持ってるものなら、そのまま使えちゃうかもしれない
絶対に借金しないぞと決意したら、解約しちゃうのも一つの手だね
貸付自粛制度の申し込みは原則本人のみ
あ!いいこと思いついた借金癖がある家族がいたらさ、こっそり貸付自粛制度に登録しちゃえばよくない?
それはできない
申込は原則として本人のみなんだ
もし家族が申し込む場合は、これあの厳しい条件を全て満たさなくてはいけない
・本人が所在不明(行方不明)
・所在不明の原因が借金であること
・自粛が本人の生命や財産の保護に必要
・本人の同意が取れない
この条件を満たせば、配偶者や二親等以内の親族が代理で登録できる
行方不明じゃないとダメなんだ!なかなかハードルが高いね
あとは法定代理人だね
・未成年者の親権者(親)
・保佐人
・補助人
保佐人っていうのは、判断能力が低下した人に代わって、判断を下せる人のこと
判断能力は不足しているが、日常の生活はできている人向けだね
認知症とかで、本人が勝手に借金しちゃうのを防げる
他の使い道としては
上京して一人暮らしする子供が、勝手に借金しないように防ぐなどが考えられるかも
親と子供が話し合って、事前に貸付自粛制度への登録を同意して、一緒に登録するようなケースだね
今は18歳以上が成人になったから、親の同意なくして借金できちゃうんだよねそういうのを防ぐのにはいいかもね
貸付自粛制度の手続きは「日本貸金業協会」
ここからはちょっと細かい話
登録手続きは
この2つのいずれかで行う
どちらで手続きをしても、3つの信用情報機関すべてに登録されるのは変わらない
おすすめは日本貸金業協会での手続き
インターネットと郵送、そして日本貸金業会にて直接手続きできる
それに対して全国銀行協会は郵送のみ
問い合わせも基本的には日本貸金業協会に対して行う
インターネットで手続きできる、日本貸金業協会の方が便利そうだね
貸付自粛制度について 【借金などでお悩みの方へ】 | 日本貸金業協会
まとめ:貸付自粛制度
というわけで2019年3月から始まった、貸付自粛制度を紹介したよ
簡単にまとめておこう
・貸付自粛制度は、日本のほとんどの金融機関が貸せなくする仕組み
・主にギャンブル依存症の人向け
・申請は原則として本人
・条件を満たせば家族や法定代理人も可能
・借金できる抜け道はあるので要注意
借りすぎちゃって返せなくなり、人生が詰んじゃう人が多すぎる
特にギャンブル依存症の人は、我慢できずに限界まで借りちゃうからね
しかも一瞬でお金は消えいくし
そういう人を少しでも減らしたいっていう目的の制度なんだ
ぜひみなさんも活用してもらえれば!